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バムルンラード健康ブログ 第9回 ロボット手術

5月 28, 2019

今日では、様々な分野でロボット技術が人間の手助けをしています。医療の分野でもロボットの導入が進んでおり、手術の際にも活用されています。こう書くと、多くの方が未来を描いたSF映画のワンシーンのような、人の手助けなしにロボットが手術を行うような光景を思い描くことでしょう。そこではロボットが人間が介入せずとも自ら話し、考え、状況を分析し、プランを立てて手術を行うのです。しかし現実には、手術におけるロボットの使用はこのような私たちの想像とは全く異なる形で行われています。

 
ロボット及びコンピューター技術を使用した手術は、世界中の病院にて多く取り入れられるようになってきています。ダ・ヴィンチと呼ばれるシステムでは、手術部の3次元のHD View画像を送信することのできるカメラと人間の手のように動くことのできる極小の手術器具を備えたロボットアームが用いられます。外科医は、通常の手術で行うのと同じように、このロボットアームを思い通りの位置や方向に操作して手術を行います。
外科医としての経験と技能がある医師が、きちんとロボット手術のトレーニングを受けることによって、このような手術を行うことができます。ロボット手術においては、手術をより精確かつ効率的に、また安全に行うことができます。

 
ロボット手術とはどのようなものでしょう?

ロボット手術の手順は通常の手術と似ています。まず麻酔が使用された後、外科医が手術部を切開して極小の手術器具と高解像度カメラを体内に挿入します。その後担当医が操作盤の前に座り、手術部の高解像度の3次元画像を見ながら手術を行います。装置は外科医の手の動きをロボットアームに送り、患者の体内にあるアームに取り付けられた極小の手術器具をコントロールします。
外科医の手の動きが、全く違わずにロボットによりリアルタイムで全て再現されます。手術が完了したら、外科医が切開部を閉じ、その他に必要な処置を行い手術が終了となります。

 
ロボット手術を行うメリットは何ですか?

今日では、ダ・ヴィンチを用いた手術は前立腺、子宮、食道、胃、腸、肝臓、膵臓など体のほとんどあらゆる部位にて用いられています。アメリカでは、肥満の患者やヘルニアの患者を対象としてロボットを用いて腹部の手術を行うケースが増えており、また一般的になってきています。

 

ダ・ヴィンチによるロボット手術の利点は何ですか?

  • ロボットアームに取り付けられた器具は自在に曲がったり回転したりして、最大で7つの異なる方向に動くことができるので、狭く限られたスペースであっても、器用かつ精密に、また効率よく手術を行うことができ、合併症のリスクを最小限に抑えることができます
  • 高解像度の3次元画像によって、外科医は手術部の臓器、血管、神経を驚くほど明確に見ながら手術を行うことができるので、手術の正確性および安全性が高まります
  • コンピューターが微調整を行って外科医の手の震えなどを取り除き、ロボット手術をよりスムーズに行います
  • 切開部が最小にとどめられ、また手術がより精密かつ精確に行われるため、出血や痛みが最小限に抑えられて回復も早まり、術後の入院時間も短くてすみます
 
 
「予防は治療に勝る」
 
(Dr. Anusak Yiengpruksawan, Bumrungrad International 腫瘍外科医)
 
 
お問い合わせ先
  • Bumrungrad Robotic Surgery Center
    Tel: +66 2011 5999

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