スポーツ時のケガに対する応急処置について、また病院にかかるべきタイミングを知る

スポーツに積極的に参加し、常にアクティブであることは素晴らしいことですが、同時にけがのリスクを伴います。一般的なスポーツ傷害の応急処置の方法を知り、即座に応急処置を施し、その後の治療に極めて重要なことです。しかし、スポーツ傷害が専門医の治療を必要とするタイミングを見極めることも同様に重要です。今回は、必要不可欠な応急処置の方法について、また専門医に相談するタイミングについて解説します。
 

捻挫と挫傷

捻挫や挫傷は、靭帯や筋肉が過度に引き伸ばされたり、断裂したりすることで起こる一般的なスポーツ外傷です。早急な応急処置には、頭文字をとったR.I.C.E.が有効とされています。

• 安静（Rest）
• 氷（Ice）
• 圧迫（Compression）
• 挙上（Elevation）

負傷した部位を安静にし、2時間ごとに20分間、布に包んだ氷を当て、包帯で圧迫して腫れを抑え、患肢を心臓の高さより高くして炎症を最小限に抑えることです。48時間経っても痛みや腫れが続く場合、または変形が著しい場合は、骨折や重度の靭帯損傷を除外するためにも、バムルンラード病院スポーツ医学センターを受診してください。

 

骨折と脱臼

骨折や脱臼は、迅速な手当てが必要です。骨折や脱臼が疑われる場合は、スプリント装具（そえぎ）や即席の材料（丸めた新聞紙やパッド入りの板など）で負傷部位を固定し、直ちに医師の手当てを受けてください。また、脱臼した関節を自分で整復しようとしないでください。医療機関を呼ぶか、バムルンラード救急病院で治療を受けてください。迅速な医療介入により、その後の治療結果が大きく変わってきます。また長期的に見た場合の合併症のリスクも早めの受診で軽減されます。
 

頭部の怪我

脳振盪（のうしんとう）のようなスポーツでの頭部外傷は、決して軽視してはならない項目です。頭を打った場合は、めまい、頭痛、錯乱、吐き気、意識の変化など、脳震盪の徴候がないか注意深く観察する必要があります。これらの症状がある場合は、直ちに医師の診察を受けることが重要です。治療が遅れたり、無理してすぐに運動に戻ったりすると、長期的な脳の損傷など深刻な結果を招く可能性があります。バムルンラード病院救急センター（ER）では、経験豊富な医師が頭部外傷の重症度を評価し、適切な指導と治療を行います。
 

深い切り傷

深い切り傷やひどい出血を伴う傷は、早急な手当てが必要です。清潔な布や手で傷口を直接圧迫し、可能であれば患肢を高くし、医師の手当てを受けてください。創傷の適切な治癒を促し、感染を予防するために、縫合が必要になる場合があります。また、汚れたものや錆びたもので切り傷を負った場合、または感染の兆候（赤み、腫れ、膿など）がある場合は、傷口を評価し、必要であれば破傷風の予防注射を行うなど、適切な治療を行うために医師の診察を受けることが極めて重要です。
 
スポーツ傷害の基本的な応急処置の方法を知っておくことは、痛みを管理し、治癒プロセスを促進するために重要です。しかし、専門家による診察の必要性を示す兆候を見極めることも同様に重要です。迷ったときは、バムルンラード病院にご相談ください。スポーツの怪我は、最善の治療と回復を確保することが極めて重要です。