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Cochlear Implant Surgery(人工内耳手術)

人工内耳手術 を受けることで大人や子どもの重度の難聴を効果的に治療することができます。補聴器による治療が効果的でない患者様に適した治療法です。人工内耳を使用することで、周囲の音や会話を理解できるだけの聴力を得ることができます。

人工内耳とは?
人工内耳 とは、感覚有毛細胞の損傷により機能しなくなった内耳の役割を果たす医療用電子機器です。マイクを用いて集音し、内耳の蝸牛殻および蝸牛神経を直接刺激し、脳に電気信号を送って音が理解できるように機能します。

人工内耳は以下の 2つの部分から成り立っています:

  • 埋め込み部(受信機)
  • 体外部(発信機)
  • 2歳以上の小児患者
  • 両耳に聴力障害がある患者様(子どもの場合90デシベル、大人の場合80デシベルがおおよその目安)
  • 補聴器による治療が不可能あるいは効果的でない場合
  • 手術を受ける身体条件の整っている患者様
  • 知的障害や精神疾患のない患者様
  • 手術後の聴覚リハビリを受けることのできる患者様
  • 聴覚検査
  • 身体検査 :聴覚障害の原因を知るための病歴の確認、中耳および外耳の検査、血液検査、尿検査、肺機能検査、心機能検査(手術中に麻酔を使用するため患者様の身体の健康を確認します)
  • 知力およびメンタルヘルスの検査 :患者様のコミュニケーション能力を高めるための発話あるいは聞く訓練には患者様ご自身の集中力とリハビリチームおよびご家族の支えが必要となります。患者様の知力およびメンタルヘルスが人工内耳の導入の成功に大きく関わってきます。

人工内耳手術には2つの方法があります:

  • Mastoidectomy with Posterior Tympanotomy Approach (MPTA)
  • Suprameatal Approach (SMP)

主に2種類の術後の合併症があります:

  • より深刻な合併症
    • 顔面神経の損傷
    • 髄膜炎
    • 術後の炎症により人工内耳が突出してしまうこと
  • 軽度の合併症
    • 外耳道および鼓膜の皮膚の損傷
    • 機器を使用している際の顔面痙攣
術後3週間経過した時点で人工内耳の使用を開始します。聞こえてくる音に慣れるためには埋め込み後のリハビリが必要となります。また手術後のフォローアップ受診の一環として、リハビリチームによる聴覚テストを受ける必要があります。
Last modify: 11月 14, 2022

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