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大腸がん

大腸がん は大腸内で細胞が異常に増殖することによって引き起こされます。発症までには数年かかり、初期の段階ではポリープと呼ばれる組織の異常増殖のみが見られますが、治療せずに放置しておくとポリープががん化することもあります。

大腸がんの危険因子

大腸がんの正確な原因は明らかになっていませんが、発症の可能性を高める危険因子としていくつかのことが挙げられます。

  • ポリープの既往歴: 大腸壁に見られる場合が多く、悪性ではありませんが、時間の経過につれてがん化することもあります。
  • 年齢: 未成年で発症する場合もありますが、大腸がん患者の90%は50歳以上です。
  • 炎症性腸疾患( IBD)  既往歴: 潰瘍性大腸炎やクローン病とも呼ばれる炎症腸疾患(IBD)は大腸がんのリスクを高めます。
  • 大腸がんの家族歴: 60歳未満の家族が大腸がんにかかったことのある場合、大腸がんのリスクが高くなります。
  • 肥満・運動不足: 太り過ぎの人や定期的に運動をしていない人は大腸がんにかかるリスクが高いことが報告されています。
  • 喫煙: 非喫煙者よりも喫煙者の方が大腸がんにかかるリスクが高いことが報告されています。

大腸がんの患者様の中には自覚症状がなく、がんと気付かない場合もあります。また、似た症状のある他の病気と間違われることもあります。そのため、以下のような症状のある場合には医師の診断を受けることが重要です:

  • 下痢、便秘、腹部膨満感
  • 血便、赤色便
  • 便が細い
  • 腹部の不快感や灼熱感、膨満感、膨張感
  • 原因不明の体重減少
  • 倦怠感、疲労感
  • 貧血

大腸がん検診 では、がん化するまえにポリープを発見することによって大腸がんを予防します。男性と女性ともに50歳以上の方は大腸がん検診の受診をお勧めします。検診の方法は以下のとおりです:

  • 便潜血検査( FOBT) はポリープやがん細胞の有無を調べる検査で、1年に一度受診すると大腸がんの死亡率が大幅に減少します。一方、2年に一度の検診の場合、死亡率を18%低下させます。
  • S状結腸鏡検査は、肛門から大腸へチューブを挿入してポリープやがん細胞等の異常がないかどうかを調べる方法です。ポリープが発見された場合は、そのまま一部を切除して精密検査を行うことができます。
  • 内視鏡検査では、大腸全体の目視検査と、生体検査のため細胞を採取することができます。
  • 患者様の状態によって内視鏡検査ができない場合は、バリウム注腸二重撮像法(DCBE)やCT検査が用いられます。

さまざまな検査によってがんが発症しているかどうか、また他の器官に転移しているかどうかを診断します。診断の方法は年齢や健康状態、がんの種類、重症度、それまでの検査結果等によって異なりますが、主に以下のような方法が用いられます:

  • 生体検査:少量の組織を採取して検査する方法で、生体データによって最も正確に大腸がんを発見することができます。
  • 腫瘍マーカー(CEA):赤血球やたんぱく質の数値を調べる血液検査です。
  • CT検査:がんの場所や他の部位への転移の程度を調べます。
  • 超音波検査:高周波の音波を使用して、がんが肺や他の器官にどの程度転移しているかどうかを調べます。
  • 胸部X線検査:肺への転移の程度を調べます。
  • PET検査:器官や組織へ放射線物質を注射して、検査部位の画像を写します。

大腸がんの治療 には、外科医、放射線技師、がん専門医等、患者様ひとりひとりの状態に応じて最適な治療法を決定する専門チームが必要です。治療方針を決定する際には、以下のような点が考慮されます:

  • がん細胞の大きさ、場所、その他特徴
  • がんのステージ、転移の程度
  • 患者様の健康状態

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