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バムルンラード健康ブログ 第15回 ICUで導入されている技術

バムルンラードインターナショナル病院の集中治療室(ICU)は、集中治療を必要とする患者の方々のためにあらゆる最新医療技術を備えており、最新の人工呼吸器や24時間連続で行われる持続的腎置換療法に用いられる装置(CRRT)、さらに体外式膜型人工肺装置(ECMO)などが用意されています。
 
今回はバムルンラードインターナショナルの集中治療室(ICU)で使用されている医療技術についてご紹介したいと思います。

 
1.人工呼吸器とは自力で呼吸できない患者や、自発呼吸だけでは体が十分に機能できない患者の呼吸を補助する装置です。口や気管に挿入した気管内チューブや気管切開チューブなどの気道管を通じて酸素を肺に届け、また二酸化炭素の排出を手助けします。全身麻酔で手術を行う際に短時間使用されるため、外科病棟においては一般的に使用されています。
 
ICUにおいて救命のために最も多く使われているのが人工呼吸器です。肺に問題のある場合や呼吸不全や急性呼吸促迫症候群(ARDS)などの肺疾患のケースに使用されます。また、複雑な手術を受けた場合の回復期などに呼吸の補助を目的として使用されることもあります。臓器移植を受ける患者が人工呼吸器を使用するケースもあります。
 
技術の進歩によって人工呼吸器の精度と信頼性が向上し、例えば一定濃度の酸素の供給が可能になりました。そしてこの人工呼吸器の信頼性は常に向上しています。ICUでは、医師や看護師たちが常に人工呼吸器の状態を確認し、また清潔であるようチェックして感染症のリスクを最小限に抑えています。
 

2.持続的腎置換療法(CRRT)は、腎機能に支障のある患者の腎機能を手助けする装置になります。CRRTは損傷した腎臓の負担をできるだけ減らすために体内から老廃物を徐々に排出させるために行われます。
 
CRRTとは人工透析の一種で、腎臓に代わって血液から老廃物を取り除きます。人工透析とは、正常な腎臓のように血液から老廃物と水分を取り除いて血液をって位に保ち、また適切な量のカルシウム、カリウム、塩分が血液に含まれるようにする治療方法です。
 
腎不全の程度が軽度あるいは中度であり、かつ血圧が安定している場合には外来で人工透析を受け、所要時間は4時間ほどです。一方ICUにおいてはCRRTは長期にわたって行われ、場合によっては数日間かかる場合もあります。また外来患者とは異なり血圧が一定でないケースもあります。
 
従来の人工透析は高流速で行われており、血液が素早く綺麗にされ体内に戻されていました。このような治療法は患者の血圧が安定している場合にのみ可能でしたが、ICUにおけるCRRTでは流速が非常にゆっくりであり治療が少しずつ断続的に行われます。技術の進歩により、最新のCRRT装置では血圧が低くても腎機能代替療を24時間行うことができるようになり、急性の腎障害やその他の症状により腎機能に障害のあるICU患者にとって新たな治療法の選択肢のひとつとなりました。
 

3.持続的腎置換療法(CRRT):ECMOとは心肺機能の維持に使われる装置で、心臓に頼らずに血液を送り出し、肺に代わって血液に酸素を取り込みます。ポンプが心臓の機能を助ける一方で、血液が体外に取り出されて二酸化炭素を除いて酸素が加えられ、再び体内に戻されます。
 
ECMOは例えば血液の循環を一時的に止める必要のある心臓手術の際などに短時間だけ使われることがあります。しかしICUにおいては、呼吸器や新機能に問題があり、急性のウイルス性心筋症や急性呼吸促迫症候群(ARDS)など容体が急変する可能性のある重篤患者に数日間にわたって使用されることが多くあります。
 
ECMOは第一選択療法ではないため、人工呼吸器などの通常療法や第一選択療法が有効でなかった場合い用いられます。ECMOを一時的に使うことにより患者の心臓や肺が回復することができ、またICUスタッフも最良の治療プランを立てるための時間的余裕を持つことができるのです。
 

高評価につながる実体験
最新の医療機器や医療技術の導入、知識と経験が豊富な集中治療の専門家たちからなるチームがバムルンラードインターナショナルのICUのレベルの高さを可能にしています。タイ内外からのICU患者やその家族の実体験が、バムルンラードのICUの国際的な評価の高さにつながっています。患者の安全および国際水準のスタンダードを遵守することにより、一人ひとりの患者がクオリティの高い治療を受けることができるのです。
 
(Dr. Worakij Chalermskulrat, バムルンラードインターナショナル 集中治療・呼吸器科主任)
お問い合わせ先
  • 集中治療室、ICU
    Tel. +66 (0) 2011 2510 : ICU 1
    Tel. +66 (0) 2011 2520 : ICU 2
    Tel. +66 (0) 2011 2302 : ICU 3
    Tel. +66 (0) 2011 3687 : ICU 4
    Tel. +66 (0) 2011 2500 : CCU

Last modify: 3月 20, 2023

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