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腎不全の治療

慢性腎疾患(CKD)が進行して末期に至ると最終的に腎不全と呼ばれる状態になり、透析治療または腎移植が必要となります。これらの治療は患者様の健康状態を保ち、日常生活の維持を可能とすることを目的としています。

透析治療

透析治療は体内から老廃物と余分な水分を排出する治療法で、血液透析と持続携帯式腹膜透析(CAPD)の2種類があります。


血液透析

血液透析は血液の老廃物と余分な水分を除去・ろ過する人工腎臓による透析方法です。ダイアライザーと呼ばれる装置で少量ずつ血液をろ過し、老廃物や余分な水分を透析液へと流して浄化します。一回の血液透析に要する時間は約 4時間で、通常は週に2、3回の通院が必要となります。
 

血液透析の前に、以下のいずれかの方法でバスキュラーアクセス(血管アクセス)の準備を行います。

  1. 自己血管内シャント( AVF):腕(瘻)の動脈と静脈を結び自己血管のアクセスを作製
  2. 人工血管内シャント( AVG、グラフト):人工血管で動脈と静脈を結び人工的な経路を増設
  3. カテーテル:プラスチック製のカテーテルを一時的に大動脈に挿入して透析


持続携帯式腹膜透析(CAPD)

腹部に挿入したカテーテルを通して透析液で老廃物をろ過します。自宅や職場でも行えるため、患者様の状態によっては便利な方法です。

腎移植では外科的手術で他の方の健康な腎臓を移植し、新たな腎臓が機能しなくなった腎臓の代わりに機能するようになります。腎臓の提供は、通常、タイ赤十字にドナー登録済で亡くなった方、患者様の親族、婚姻期間 3年以上の配偶者から行われます。

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