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フェトムセカンドレーシックによる視力矯正

レーシック手術 は、近視、遠視、乱視といった一般的な視力問題の矯正を目的とするものです。従来の手術では角膜フラップ(角膜弁)の作成にマイクロケラトーム(刃)が使用されていましたが、現在ではフェムトセカンドレーザーを使用する新たなレーザー技術が開発されています。この新技術では、フラップ作製に金属刃の代わりにレーザーを使用するため、手術の精度を上げつつ、フラップに関連する合併症のリスクも低くなります。

フェトムセカンドレーザーとは?

フェムトセカンドレーザーと は、フェムト秒単位(1000兆分の1)の超短パルスを発するレーザーです。金属刃の代わりにこのレーザーを使用することで、サイズ・形状ともに角膜フラップ作成の精度が向上します。フェムトセカンドレーザーは、周辺組織に熱や衝撃を与えることなく分子レベルで切除面を形成します。

フェムトセカンドレーザーによるレーシック手術は以下のような 2段階に分けられます:

  1. まず、フェムトセカンドレーザーで角膜層をスライスし、開き蓋状のフラップを作成します。一時的にフラップをめくり、間質と呼ばれる角膜下層を露出させます。
  2. エキシマレーザー(非常に精密で低温のレーザー)を照射して、角膜下層組織を削り、角膜の曲率を変えることで、屈折異常を矯正します。その後フラップを元の状態に戻します。縫合は行いません。
  • 近視、遠視または乱視のある方
  • 20歳以上で、1年以上屈折の変化のない方(0.5ジオプター以内)
  • 黄斑変性症、極度のドライアイ等、視力に影響を及ぼす角膜等の眼疾患のない方
  • コントロール不良の糖尿病、SLE等、身体の治療過程を阻害する疾病のない方
  • 仕事や日常生活あるいは趣味を行うにあたって支障があるため、メガネやコンタクトレンズの使用をやめたい方
  • 妊娠中または授乳期でない方
  • マイクロケラトームの固定が不十分となるリスクのある方(瞼裂[まぶたの間]の幅が狭い、角膜が極度に曲がっているまたは極度に平たい等)。フェムトセカンドレーザーはマイクロケラトームに比べ必要とするスペースが狭く済み、また角膜の曲がり方も使用に影響ありません。
  • 従来のレーシック手術法では不安に感じられる方(角膜切開中の機械音[マイクロケラトーム]、一時的な視界喪失[約20秒]等)。フェトムセカンドレーザーは無音の上、不快感もありません。

フェムトセカンドレーシック手術前に、以下のような検査を行います。検査には約3時間かかります。

  • コンピュータによる屈折異常の測定
  • 視力検査
  • 眼圧検査
  • 眼科医による屈折異常の測定
  • 涙液分泌機能検査
  • 波面収差測定検査(波面解析装置を使い、眼から反射した光線の偏差を測定します)
  • 角膜形状・角膜厚の測定
  • 眼科医による拡張網膜検査
手術時間は、片目で約15分です。また術後、その日のうちにご帰宅いただけます。入院の必要はありません。

従来の刃を使用する方法に比べ、フェムトセカンドレーザーによるレーシック手術では角膜手術の安全性だけでなく矯正視覚の質もさらに向上しています。これはレーザー精度が向上し、正確な角膜フラップ作成が可能となったためです。

  • このレーザーにより差異が少なく均一の厚みで正確なフラップを作成することが可能となったため、フラップの形成不全や形成不良といった合併症だけでなく、角膜を傷つけるリスクも低くなります。
  • 本レーザーで作成するフラップは形状・角度ともに精密で、元の位置にぴったりと収まるため、夜間のハロ・グレアといったフラップ欠陥による合併症の発生リスクを軽減します。
  • 術後にドライアイが改善する方もいます。
  • 手術時間は片目でわずか15分です。
  • 回復時間はわずかですみます。
フェムトセカンドレーシックにより副作用が生じることは稀です。手術後に若干のドライアイを感じたり、夜間にハロ・グレアの症状が出る場合もありますが、3ヶ月から6ヶ月程度でなくなります。
  • Avoid rubbing the eyes during the first 2 weeks, as this may irritate the corneal flap.
  • Wear protective eye shields or goggles while sleeping for 1 week, so as to prevent eye rubbing.  
  • Avoid getting water in the eyes for 1 week.
  • Use eye drops as directed by the ophthalmologist.
  • Avoid eye strain, such as from reading or using a computer.
  • Regular follow-up visits to monitor the healing process for 6 months to 1 year.
Last modify: 8月 08, 2019

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