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不整脈センター:時代に即応した高度な医療を提供

8月 06, 2020
バムルンラードインターナショナル病院不整脈センターは、心臓分野をリードする循環器医療の拠点として、時代に即応した高度な診療を提供するとともに、最新の先進医療を追求しています。当センターは、革新的な研究結果を応用した最先端の診療技術を導入し、世界レベルの経験豊かな専門医たちによる新しい医療を実践しています。
 
年間何百万人もの方が、心拍数の乱れる不整脈を経験していますが、早期に診断を受け、適切な健康管理計画を作成することにより、そのほとんどの方は通常通りの生活を続けることができます。しかし、不整脈に気づかないで放置しておくと、心停止を引き起こしたり、場合によっては脳卒中のリスクが5倍に増加するなど、生命を脅かす危険性もあります。
    

革新的な検査システム

CardioInsight は、世界で唯一、非侵襲式 ECG(心電図)を基本とする技術を用いた、革新的な診断機器です。バムルンラードインターナショナル病院では、世界的に著名な電気生理学者である当院のグーンラウィー・ナダマニー教授によって、2017年に世界に先駆け、もちろんアジアでは初めて、この先進的な心臓マッピングツールを不整脈センターに導入しました。
 
CardioInsight は、FDA(米国食品医薬品局)認証を得た最新の診断機器で、このツールにより不整脈の要因と動態に関するデータを得ることができます。CardioInsight の大きな利点は、侵襲的な処置を行わず、ハイテク機能を備えたジャケットを着用するだけで、異常部位の心臓細胞が3Dマップで映像化され、従来のECGでは見ることができないレベルの解剖学的データが得られることです。さらに、CardioInsight 診断を行うことにより、カテーテルを挿入する従来の心臓電気生理学的検査(EPS)を回避できる可能性もあります。
 

不整脈の診断

不整脈はいくつかの種類に分類されます。心拍数が遅くなる房室ブロックや徐脈、心拍数が早くなる上室性頻拍。 また、最も一般的な不整脈として、脈拍が不規則で早くなる心房細動(AF)があげられます。 不整脈は、通常ECGを測定して診断を行います。さらに詳しい診断を行う場合には、心臓を超音波でスキャンする心エコー検査などを施行します。

 
EPSは、足の付け根の静脈に診断用カテーテルを挿入して、心臓の電気系統の異常部位を検出したり、あるいは心臓を刺激して反応を誘発します。この検査の目的は、不整脈の機序を明らかにして、患者様にとって最も適切な治療法を選定したり、心臓発作のリスクが高い患者様を特定することです。検査は通常、病院内の検査室において、作用の穏やかな鎮静剤を使用し、局所麻酔下で行われます。
 
ホルター心電図は、携帯サイズのECGデバイスを装着して、心臓の電気系統を24時間以上記録します。発症頻度の多くない散発性の不整脈の場合は、イベントレコーダーまたは植込み型ループレコーダーにより、異常が発生したときの心電図の記録ができます。また、運動や、薬物投与(ドブタミン負荷心エコー(DSE)検査の場合)によって心臓に負荷をかけると、それに反応して心拍数が速くなります。その心電図を観察することにより、不整脈や心臓動脈疾患などとの関連について調べることができます。ヘッドアップティルト検査は、横になった状態から起立した状態へと姿勢が変わったときの心臓の反応を、さまざまな姿勢で診断します。
 
 
不整脈により、動悸、息切れ、失神、卒倒、めまいなどの症状が生じることがあります。しかし、これらの症状の原因は必ずしも不整脈にあるとは限らないので、適切な検査を受けてその原因を明らかにし、最善の治療法および健康管理計画を選択することが非常に重要です。


当院で行える治療法

不整脈に対する最善の治療法と健康管理計画を作成するためには、詳細かつ正確な診断を行うことがその鍵となります。バムルンラードインターナショナル病院では、最先端のマッピング装置 CardioInsight を導入し、細心かつ確実な診断を実践しています。たとえば、心房細動(AF)の場合、アブレーション治療によって、不整脈の原因となっている組織を焼灼または冷却して破壊します。この治療において最も重要なのは、異常組織をピンポイントで正確に除去することですが、CardioInsight はそれを可能にする最先端の非侵襲的技術機器です。
 
当センターでは、その他にも、電気的な刺激で脈を一定に保つペースメーカーを始め、薬による治療から外科的手術まで、数多くの治療法を提供しています。例えば、ICDは、心臓の細動と不整脈を停止することにより、脈を一定に保つ植込み型のデバイスです。また、カーディオバージョンは、鎮静剤投与または麻酔下で心臓に電気ショックを与えて、通常の脈拍に戻す治療です。


正しい健康管理

多くの不整脈は適切な自己管理を行うことによって予防できる病気です。不整脈を予防するためには、発症の根本的な原因と症状の悪化要因を正しく理解することが何よりも大切です。また、暴飲、暴食、喫煙、カフェインの摂取、運動不足などの不健康な生活習慣は、心房細動を誘発するリスクを高めます。
 
心房細動(AF)は高齢者に多くみられる病気ですが、実際には年齢に関係なく発症し、ウイルス感染や心不全などの病気による心臓組織の損傷によって引き起こされる可能性もあります。また、特定の薬物や薬物の乱用によっても、不整脈を誘発するリスクは高まります。これらすべてを規制することは難しいかもしれませんが、不整脈の誘発原因を取り除くことは、不整脈予防の健康管理においてとても重要なことです。
心房細動(AF)に対する薬物の治療として、抗凝血薬が処方される場合もありますし、心拍数のコントロールに重点を置いたお薬が処方される場合もあります。また、必要とされる患者様には、咳をする、息を止めてこらえる、氷水で顔を濡らすなど、心拍が早くなった場合の対処法を、コンサルタントがアドバイスいたします。


 
お問い合わせ先
  • 心臓疾患センター
    Tel. +66 (0) 2011 3491
    Tel. +66 (0) 2011 3411

  • 不整脈治療専門センター
    Tel. +66 2011 3405

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